ジョセフ・シャルシュは、フランスのアルザス地方北部、ストラスブールから西に20kmほどのところに位置するヴォルクスハイム村（Wolxheim）の生産者です。ワイナリーのスタートは、1755年。8代続く歴史ある生産者で、現在ではヴォルクスハイム村を中心に、12ha、35区画を所有しています。ジョセフ・シャルシュは、アルザス系の8品種（シルヴァネール、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ミュスカ、リースリング、ゲヴュルツトラミネール，オーセール）、そして、ヴォルクハイム村特有の泥灰土（マルヌ）や粘土質石灰土壌に適したシャルドネとピノ・ノワールも栽培しています。畑の管理では、2009年より、ビオロジック転換し、除草剤、化学薬品や化学肥料などの使用をやめました。現在では、グランクリュなど一部の畑にてビオディナミ農法を試験的に行っています。ビオロジック転換に至った理由としては、家族や子供たちの健康面を願ってのこと。ビオロジック転換後には、化学薬品などを使用しないことにより、下草などとブドウ木の生存競争が起こり、結果として、自然と収量が少なくなり、より品質の高い果実を収穫することができるようになった、とニコラは語ります。さらに、根がより地中深くまで張るようになったため、ヴォルクスハイム村特有の石灰質由来のミネラルを、よりワインに表現できるようになりました。

今までは、フランス国内市場や、ワイナリーに直接購入に来る古くからの顧客にしかワインを販売していなかったのですが、2016年より国際的なワインコンクールにワインの出展を始め、即金賞を受賞。瞬く間に国際的な評価を高めているワイナリーです。フランス国内のワイン評価本、「ベタンヌ・エ・ドゥソーヴ」「ギッド・アシェット」「ジルベール・エ・ガイヤール」など数々の雑誌でも多くの受賞歴を誇ります。

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　ヴォルクスハイム村は、一般的なアルザス地方のイメージにあるシスト（片岩）主体の土壌ではなく、石灰質土壌に恵まれた土壌を持ちます。村の中心にある南向きの斜面、特級畑に格付けされる「アルテンベルク・ド・ヴォルクスハイム」から、その後ろにある丘にかけて「ロッシェ・ド・オルン」と呼ばれる石灰質の岩盤が広がり、この土壌から影響を受けた「ミネラル」「骨格」に優れるワインが、ヴォルクスハイム村から生産されています。ヴォルクスハイム村は、その昔からアルザス地方を代表するブドウ品種「リースリング」の評価が高いことでも広く知られています。特に、石灰質の岩盤の直上に位置し、ほどよく表土を持った水はけのいい 特級畑「アルテンベルク・ド・ヴォルクスハイム」から生産されるリースリングは、ナポレオン（1世）が愛したワインとしても知られ、古くから高い評価を得ています。また、ヴォルクスハイム村にはマルヌ（泥灰土）土壌も広がり、その土壌に適した品種である「シャルドネ」や「ピノ・ノワール」も高い評価を得ています。

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